日々の気づきを短歌に込めて
鈴木 剛之さん( 89 歳・富久山町在住)
鈴木剛之さんは、約 40 年にわたり風景や自然、人との出会い、家族との思い出など、日常の何気ない出来事を短歌の 31 文字に込め、「言葉のアルバム」として記録してきました。「短歌を始めたきっかけは、退職後に仲間と結成した『自然を楽しむ会』での出来事でした。山歩きの下見をしている待ち時間に、見聞きしたことを帳面に書き留めていたところ、その様子を見た仲間から短歌会を紹介されたのです」。
初めて参加した短歌会では女性ばかりで戸惑いもあったそうですが、「みなさん本当に親切で、人との出会いに恵まれたことが続けられた一番の理由です」と当時を振り返ります。恩師からは「 31 文字を守ること」「辞書を読むこと」「休まず詠み続けること」の 3 つを教えられ、現在も毎月欠かさず作品を投稿しています。「短歌は言葉のアルバムです。その時感じたことを書き残しておけば、後から読み返した時に『こんなことがあったな』と思い出せますし、作品を通じて全国に仲間ができたことも大きな喜びですね」と鈴木さん。
現在はアサガオの水やりや散歩を日課にし、善宝池で出会う鳥や季節の移ろいを短歌にしているとのこと。「年齢に関係なく、何でも一度やってみることが大切。誘われたら軽い気持ちで挑戦してみる。その出会いが人生を豊かにしてくれます」と笑顔で話していただきました。これからも日々の暮らしを見つめながら、自分らしい一首を詠み続けていきます。

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