スピーカー技術の歴史を後世へ

佐伯 多門さん( 90 歳・安積町在住)

三菱電機で長年スピーカー開発に携わり、ダイヤトーンブランドの技術発展を支えてきた佐伯多門さんは、4 月に『スピーカー技術の 100 年』完結巻を出版し、2018 年から続く全 5 巻のシリーズを完成させました。


「退職後、事業撤退により失われる可能性のある技術や歴史を後世に残したいとの思いから執筆活動を始めました」。2000 年から専門誌『 MJ 無線と実験』で約 6 年間連載した内容を基に、新たな資料や研究成果を加えながら書籍としてまとめ上げたそうです。「せっかく先人たちが築いた技術や歴史を、このまま埋もれさせるのはもったいない。本という形で残せば、将来誰かが見てくれるかもしれない」という思いが原動力となったそうです。執筆にあたっては国内各地の図書館やヨーロッパの博物館に足を運び資料を収集してきました。

スピーカー技術の変遷だけでなく、開発者たちの挑戦や時代背景まで詳しく記録した内容が評価され、第 35 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞オーディオ部門著作出版物賞や、日本オーディオ協会創立 70 周年記念特別賞を受賞。

現在も全国の愛好家や技術者との交流を続け、講演依頼や技術相談にも応じています。90 歳を超えた
今も探究心は衰えず、新たなテーマの構想を温めながら、知識と経験を次世代へ伝え続けていきます。

佐伯 多門さん

※記事の内容はすべて本紙掲載時点の情報です。 お名前、肩書、団体名、運営状況等など現在は異なる場合があります。

PAGE TOP