読み物

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  • 夜のノック

    私の叔母さんは、ご主人が刑事さんでしたが、退職後は二人で田舎暮らしをしています。その叔母さんの話です。 田舎の一軒家なので、誰にも文句は言われないから、ノラ猫がにゃーにゃー鳴いてくると、台所の戸の外にエサを出してやってい...

    読み物 # にゃんこ物語

  • ハナちゃん事件②

    民俗学のD教授の一家は、旅行に行くときもレトリーバーのハナちゃんと一緒です。 一家 4 人とハナちゃん一匹が 7 人のりのエスティマに乗って 4 時間の旅。 「体重を減らしてください」と獣医さんに言われて以来、ハナちゃん...

    読み物 # わんこ物語

  • 早口ことば

    昔、子どもたちは「早口ことば」でよく遊びました。文字で読めば何でもない一行が、早口で言ってみると舌がもつれて、つっかえてしまう。その「もどかしさ」を互いに指摘して笑い合う遊びです。 たとえば、次のような早口ことばは、アナ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • ハナちゃん事件①

    D先生は大学の民俗学の教授です。 D先生が飼っているハナちゃんは黒いレトリーバーの母犬と、牧場で働いている父犬の間に生まれました。 「働いている」って?と、へんに思われたでしょう。 父犬は、牛が出産する時間を、「もうすぐ...

    読み物 # わんこ物語

  • コハルめーッ!

    今年は高校 3 年の息子の大学受験でした。 1 月に共通入試一次試験を受けるというので、前日の夜は私も大緊張。朝 4 時に起きてお弁当を作らねばならないので、早くから寝ました。 ところが 11 時すぎ、隣の家の柴犬コハル...

    読み物 # わんこ物語

  • お医者さんの名前

    町のお医者さんの看板を見ると、なんだか笑っちゃうようなものがありますよね。  おたべ歯科 (本名は小田部さんかな。でも、お食べって言われてる気がする) 板井外科病院 (痛いとイヤだなー) 今市皮膚科 (腕がイマイチではあ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 伝兵衛さん

    生野さんのお宅は、ご主人が自宅で建築設計の会社を経営していて、奥さんもそこで働いているという、共稼ぎのご夫婦です。子どもはいないので、10 歳になるコーギーの伝ちゃんが「息子」です。 なにしろ、モダンな家の玄関には、会社...

    読み物 # わんこ物語

  • フーテンの吉っちゃん①

    ノラ猫のお母さんがうちのダンボールで 5 匹の子どもを生んだのですが、全員が白黒模様の八割れ猫でした。 そのうちの一匹が、のちの吉之助、吉っちゃんです。 吉っちゃんがまだ、ノラ猫の少年だった頃、雪の降る寒い夜にニャーニャ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 猫の子育て

    猫は子育てが上手と言われます。 うちの庭にノラ猫の親子がいたときは、一日見ていても見飽きないほど面白かったです。 母猫は虫を捕ると、子猫たちに「おいでー」と鳴くのです。四匹いる子猫のうち、足の速い子が真っ先に駆けつけて虫...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 親孝行

    もう亡くなりましたが、安部譲二あべじょうじという人がいたのを覚えていますか? そう、四十年も前の昭和六十一年『塀の中の懲りない面々』が大ベストセラーになり、一躍、超有名人になった人です。いい家に生まれながら中学生からグレ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 報告する猫

    うちは三毛猫のメスを飼っています。 日本猫には、たまに「ご主人に報告する猫」がいると聞いていたのですが、うちのメイちゃんがそれでした。十歳頃からそれをはじめました。 主人が会社から帰ってきて、居間に座ると、主人の真正面に...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 完敗!

    オーディオの世界では名前を知られたSという評論家がぼくの友だちだ。 彼の奥さんは美人で猫好きで、結婚してからもずーっとショパンというオスのキジトラ猫を飼ってかわいがっていた。 ところがSの方は何百万円、何千万円とお金をか...

    読み物 # にゃんこ物語