読み物

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  • 「にゃん」の 3 年天下

    ある日、長男が野球の練習の帰りに、グローブの中にメスの子ネコを入れてきました。それが「にゃん」です。顔や体に筆で書き散らしたような模様が入っていて、なかなか面白い毛色でした。 「にゃん」はいつも玄関で寝ている犬のコロが苦...

    読み物 # にゃんこ物語

  • デリカ・ミニ

    うちの犬は友だちからタダでもらった雑種なんですが、黒い長毛で、顔もすっきりしていてなかなかハンサムなんです。名前はクロという、昭和の犬みたいな名前に主人がしてしまいました。 夕方の散歩は主人の担当ですが、帰りが遅い日は、...

    読み物 # わんこ物語

  • 風が吹けば

    三段論法というのがありますね。A=B…A=C ゆえに B=C という論理です。 「すべての紙幣には偉人の肖像画が載る。北里柴三郎は新千円札の肖像画になった。ゆえに北里柴三郎は偉人である。」という具合。西洋の哲学者たちが考...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • お母さんの心配

    さくらちゃんは白い、ほっそりとした、女の子らしいわんちゃんです。飼い主のお父さんは体重が 100 キロを超えるという堂々たる体躯の柔道の先生。毎朝、さくらちゃんをつれて、近所の坂道を散歩しているのですが、「さくらはもう ...

    読み物 # わんこ物語

  • 勉強するコタロー

    ある日、テレビを観ていたら「ごはん」と鳴く犬が出ていたので、コタローにも言葉を教えてみようと思いつきました。コタローは飼い主の言うことを理解しようとするから、言葉を覚えるかもしれない、と思ったのです。 大好きな鶏ささみの...

    読み物 # わんこ物語

  • ガマの油

    ガマって、わかりますか? 漢字で書くと蝦蟇がま。むずかしい字だけれど、つまりヒキガエルのことです。これが年をとって巨大な化け物になって芝居に出てきたりしますよね。 昔、お祭りの縁日などに「ガマの油売り」というのが出ていま...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 赤鼻のコタロー

    数年前、友だちの紹介で柴犬の赤ちゃんを安く譲ってもらいました。安いのにはわけがあって「血統書付きの柴犬が生んだ子どもなんですけどね、父犬が雑種です」とのこと。 うちに来て「滝川コタロー」という名前になったその子は、たしか...

    読み物 # わんこ物語

  • シャンプー済み

    友だちの家は山の上の、ほんとうの田舎です。四歳になるメス猫のミミちゃんを飼っているのですが、ある日、ミミちゃんは夕方になっても帰ってきませんでした。二、三日待っても帰ってこない。「心配で、心配で」と私のところに電話がかか...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 食い合わせ

    長い晩酌と短い夕食を終え、そろそろ寝ようかと思ったとき、「あれ? うっかりして鰻と梅干しを食っちゃった」ということに気づきました。冷酒をコップで二杯、つまみにはゼイタクにも冷凍してあった鰻のかば焼きを食べ、あと軽く梅茶漬...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 目をつむる猫

    サナエさんはパートで働いたお金をほとんどノラ猫の保護に使っているという、猫村の村長さんです。その猫村だより。 庭にやってくるノラ猫には、ほとんど避妊・去勢手術をしてきたのですが、一匹だけ、やたらに走り回る一歳半くらいのオ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 仕返し

    浦田なごみさんが、生まれてまもない子猫を引き受けて育て上げたことは、ご近所のみーんなが知っています。そんなわけで、育て上げたマイケルが十歳になった頃、ご近所の家の倉庫にノラ猫の子どもがいる、という騒ぎになったら、真っ先に...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 繰り返す

    「子々孫々ししそんそんまで伝え続ける」「正々堂々」「悠々」などは、よく文章中に目にします。が、しかし、この「々」とは何なのでしょうか。ふと気になって辞書を引いてみたら、「送り字」「踊り字」といい、同じ文字を繰り返すときに...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び