読み物

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  • 生活の向上をめざして

    直美さんが飼っていたパピヨンの「まめ」は相当に変わった犬でした。血統書付きでやたら誇り高いらしく、飼い主の直美さんにまったく懐かないで、1 日に何回も歯をむき出して怒っていました。遊びに行った私も寝ているカゴをのぞき込ん...

    読み物 # わんこ物語

  • 信用ガタ落ち

    民俗学者のD先生の家ではラブラドールレトリーバーの女の子アンズちゃんを飼っていて、朝の散歩はD先生の役目です。 アンズちゃんはうすい茶がかった白っぽい毛並みで、赤いリードをつけてカッコよく歩きます。ある日、散歩から帰って...

    読み物 # わんこ物語

  • 隊長に言うなよッ

    フレンチブルドッグの小豆君は今年 2 歳になりました。小豆君の飼い主は美人で気の強い女性です。たぶん腕っぷしも強いと思います。なにしろ彼女は陸上自衛隊の隊長さんなのですから。 隊長として赴任していくことになったとき、赴任...

    読み物 # わんこ物語

  • ごめんなさいコンビ

    小さな温泉町にある古くて明るい民宿がミホさんの家です。野菜や食料品を店先に置いていた名残りで、いつも玄関は開けっ放し。だれにでもお菓子とお茶を出してくれる公民館みたいなお店なんです。 町のみんなに人気で、頼りにされている...

    読み物 # わんこ物語

  • 地球防衛軍

    うちの近くに、みんなから「梅じい」と呼ばれているおじいさんが住んでいます。川で遊ぶのが好きらしく、いつも竹竿のようなものを高く掲げて、川まで歩いて行きます。竹竿のようなものは何かと尋ねたら「これは宇宙と交信する道具じゃ」...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 学者だけどバカ

    考古学者のS先生は、息子さんから頼まれて、子猫を飼うことになりました。白黒の柄で、生後 6 か月の女の子。家じゅうを元気よく走り回って、ゴミをかぶったり、しょうゆ皿に足を突っ込んだり。 「すっかり汚れたから、お風呂に入れ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 空気を読むネコ

    見晴らし台ネコ食堂で、野良ネコのお世話をしている人たちの中には、猫アレルギーの田中さんもいるのです。 「可愛いんだけど、撫でると蕁麻疹が出るのよ」と言って、田中さんはネコたちに「寄ってこないで、寄ってこないで」といつも頼...

    読み物 # にゃんこ物語

  • ネコびいき

    うちの一家は裂きイカが大好きで、安売りがあると必ず一袋買っています。その日も買ってきた裂きイカの大きな袋を台所のテーブルの上に置いていたのですが、夜になってみたら袋だけになっていました。  「誠が食べちゃったのよ」と母が...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 可愛いから、いいんです

    阿部さんは 70 代のやさしい奥さんです。ご主人を亡くして淋しいからと、 2 年前に子犬を飼いはじめました。チャイニーズとトイプードルのミックスで、チャイプーのプーちゃんという男の子です。まだ 2 歳なので好奇心がいっぱ...

    読み物 # わんこ物語

  • 最高のプレゼント

    妻は関西の出身ですが、ものすごく犬が好きで、ぼくと結婚するときの条件は「飼っている犬と一緒に行きます」でした。 その子はダックスフンドとプードルのミックスで、ダップーの女の子チョコちゃんでした。以来 10 年、子どもたち...

    読み物 # わんこ物語

  • わけありミーちゃん

    小野さんという知り合いのおじいさんは、ずっと柴犬を飼いたかったのだそうです。でも値段が何十万円だから、とても飼えないと思っていたら、ある日、新聞に「柴犬あげます」というお知らせが載っていました。その子は二歳になる女の子で...

    読み物 # わんこ物語

  • よだれ入り

    私たちは地域の生活雑誌を発行しています。『お国自慢のおやつ』という頁で、アメリカ人の留学生がカップケーキを作ってくれることになりました。若い男子学生です。マンションの部屋に行くと、同じように若くて元気のいいシベリアンハス...

    読み物 # わんこ物語

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