読み物

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  • マルのワンワン

    画家の寺田さん宅には、八歳になる一人息子の治郎くんと同じく八歳になるダックスフンドの雄犬のマルがいる。つまり治郎くんとマルは同い年なので、赤ちゃんのときからマルが治郎くんの面倒を見てきた。 寒い夜は添い寝して温め、泣けば...

    読み物 # わんこ物語

  • ジャンケン必勝法(上)

    友だちに、村田君という男がいます。生まれついてのバクチ好きで、競馬、競輪、麻雀、花札まで、勝負事しょうぶごととなると別人のようになります。 その村田君と二人きりで居酒屋で飲んだある晩、周りを見回し、小声で「金輪際こんりん...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 酒ぐせのいい猫

    作家の小郷おごうシズ子先生はお酒と猫が大好きな女性です。 いつも五、六匹の猫とともに暮らしていて、猫たちのことを書いた小品も人気なのです。 シズ子先生はめちゃくちゃお酒が強くて、ウワサによれば若い頃は日本酒のお燗をするの...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 出世する猫

    ある日、クロ猫の子ども、それも生まれて二、三か月の小さな子どもがうちの庭にあらわれたのです。大人の猫たちを押しのけてエサ箱の中に入ってエサを食べる、たくましい女の子でした。 動物病院で病気はないと診断されたので、友だちの...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 足入り肉じゃが

    厳しい書道の先生で知られている立川先生の家に、子猫がもらわれてきました。ソマリと黒猫の雑種でふかふかの毛糸玉みたいなトラコちゃん。娘さんがもらってきた猫なのに、その日から立川先生はトラコちゃんに夢中になって、晩酌のお刺身...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 美人のランク

    きれいな人という基準が、最近では解らなくなっちゃった。「あの人、めっちゃきれいよ」というので TV を観たら、女性たちは誰もが、ただ若くて元気がいいとしか映らないのです。そんなショーワ人間は、若い頃、女も知らないくせに「...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 老いのいましめ

    のほほんと、能天気な日々を過ごしているのですが、ある日、「お前のことだよ」と刃物を突きつけられる思いをすることがあります。「老齢化と介護」。八十歳は当たり前、今や人生百歳時代到来と、長寿をいいことのように世間では言ってい...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 妻子をやしなう猫

    あるとき、シャム猫というのでしょうか、きれいな毛並みのハンサムな猫が庭にくるようになりました。 近所のうわさによると、某ホテルで仲居さんがこっそり飼っていたのだけれど、経営者に見つけられて、追い出されたのだそうです。で、...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(下)

    武田さんは会社の飲み会に参加してもジョッキ一杯つきあう程度で、家ではまったくお酒を飲みません。 それで、何かの行事でもらったワンカップの日本酒二、三本をもてあまし、「おまえ、飲んでみるか」とふざけてシベリアンハスキーのお...

    読み物 # わんこ物語

  • 今どきの若者は

    時代とともに世相も新しく大きく変わっていく……ということは百も二百も承知しているつもりでいましたが、やはり昭和人間は、古い物差しでしか今どきの若者たちを計れないのかなぁと、つくづく思います。 とにかく会話や歌や考え方がま...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(中)

    建築士の浅井さん夫妻は、子どもがいないこともあって、いつも家の中に二、三匹の犬がいないと淋しいという生活。大型犬のシベリアンハスキーも、もちろん居間で一緒に暮らしています。 9 月のお祭りの日。浅井さんの奥さんは前日から...

    読み物 # わんこ物語

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(上)

    平成の時代に一時、シベリアンハスキーが大人気になったことがあったでしょう? 新聞記者の坂本さんの家でも両親がシベリアンハスキーの赤ちゃんをペットショップで買ってきました。可愛い可愛いわんこちゃん。玄関から表の道まで降りる...

    読み物 # わんこ物語

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