読み物

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  • ありがとう

    K子さんはもう四十年ちかく保護犬ばかり飼ってきました。「おまえ、そろそろ犬から感謝状もらってもいいぞ」とご主人から言われるほどです。 毎朝、閑静な住宅街を自転車で走り抜けて食品会社に働きに行っているのですが、八年前の冬、...

    読み物 # わんこ物語

  • いたちごっこ

    NHK の TV ニュースを観ていたら、「これはいよいよ、いたちごっこの様相を呈してきました」という言葉にちょっと引っかかりました。お互いが同じことを繰り返してケリがつかない、という意味で私たちもふだん使うことがあります...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • まいったかーッ

    柴犬はオオカミの DNA を一番多く受けついでいるとかで、可愛らしい顔のわりには、野性的です。 T子さんが飼っている柴犬のショーちゃん(本名・翔平)も、小さいときは可愛いばっかりだったのに、だんだん大きくなったら、自分が...

    読み物 # わんこ物語

  • つきあう猫

    大学の図書館の課長をしている村上さんは、最近の猫ブームにちょっと懐疑的です。「みなさん子猫が可愛いというでしょう。見れば誰にでもわかる可愛さですよね。でも猫のほんとうの魅力は年取った猫なんですよ」とおっしゃるのです。 村...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 猫の知恵

    私たちが「町ねこ運動」をはじめてもう十年くらいになります。 だからうちの町では、避妊・去勢手術が済みましたよ、という耳にマークをつけた猫がふえているわけです。 それでも、解決できないのが、猫どおしの縄張り争いです。私の家...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 老眼鏡を超えて

    2001年、21世紀を迎えた年に、「20世紀最大の発明・発見は何か」というような本が出ました。政財界、科学、文化、スポーツなどの分野の有名人から、無名の一般人まで百人が答えるアンケートという気軽な読み物でした。 1位はや...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • お泊りごっこ

    年金生活者のチズ子さんとお隣の奥さんは、ほぼ同じ年代の一人暮らしで、猫好きという点でも共通しています。 おまけにチズ子さんちのポチ太はしょっちゅうお隣に行って、奥さんが用意してくれたカゴの中で昼寝しているし、お隣の白猫ナ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 未完成こそ

    京都東山にある浄土宗総本山・知恩院ちおんいん。その本堂伽藍がらん・御影堂みえいどうの大きさ、完璧な構造と荘厳さは、息を呑むほどです。しかしこの屋根裏の垂木たるきの上には、なぜか一本の唐傘からかさが今も残されている、それも...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • はずかしい思い出

    お祖父さんの代から続く肉屋さん金岡商店は、まちの誰もが知っているお店です。 店主の金岡さんが小学生の頃、ペスという茶色のオス犬を飼っていたのですが、この犬がサービス精神のかたまりで、お客さんに声をかけられると、ちぎれるほ...

    読み物 # わんこ物語

  • 特別なご招待

    小林さんは「犬好き」というより、「犬から好かれる人」と言った方があたっていると思います。 地方の国立大学の研究員で、三十代独身、イケメンではないが健康的。 その小林さんが夕方アパートに帰ってくると、女性、といっても茶色の...

    読み物 # わんこ物語

  • 謝礼金

    その頃スナック・バーという形式の店が流行り出したので、行きつけの喫茶店も夕方 5 時からは、タケちゃんというバーテンダーが入ってお酒と軽食を出すスナックとなりました。タケちゃんは四十がらみの女房持ちで、なかなか味わいのあ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • あやしい足跡

    営業マンの加藤さんは、田舎の支店から都会の本店に栄転して、うれしいんだけど困ったことがある、と言う。困ったことは、飼い犬のタローの散歩だった。 それまでは田舎道を散歩させていたのだけれど、都会に移り住んだら、周りはアスフ...

    読み物 # わんこ物語

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