主人と二人で喫茶店を経営していたとき、ノラ猫のお母さんにエサをあげていたら、子猫を一匹おいてどこかへ行ってしまいました。その子猫がチョビという男の子です。
小さいときからリードをつけてお買い物につれていき、スーパーの駐車場につないで買い物がすむまで待たせていたので、そのうち、魚屋さんが魚をくれたり、パートの女性がおやつをくれたりして、すっかりアイドルになってしまいました。チョビは頭のいい子で、あるとき、家においたまま私だけ買い物に出たら、どこから脱出したのか、スーパーの駐車場に来て待っていました。
いつもの買い物のときはおとなしく待っているのですが、時間が長くなるとチョビはお店の入口に向かって「ウワオーッ、ウワオーッ」と、文句たらたらで吠えます。これが可笑しいといって、みんなが見に来ます。
(すずしま)