作家の小郷シズ子先生はお酒と猫が大好きな女性です。
いつも五、六匹の猫とともに暮らしていて、猫たちのことを書いた小品も人気なのです。
シズ子先生はめちゃくちゃお酒が強くて、ウワサによれば若い頃は日本酒のお燗をするのが面倒だと、低温に設定した 3 リットルの電気ポットにお酒一升を入れて、ジャーッと出しては飲んでいたという酒豪です。

シズ子先生は七十歳になった今も、毎晩お酒を飲むのですが、六匹いる猫の中に一匹だけ、晩酌につきあう猫がいるそうです。
シズ子先生が飲みはじめると、その猫がやってきて、一杯ください、と言うので、小皿にお酒を注いでやると、さも美味しそうに飲む、といいます。
猫は歌ったり踊ったりはしないんですか?と聞くと、「歌いも踊りもしないで、おとなしく寝に行くだけ。酒ぐせがいいの」ということでした。
(KIMI)