#にゃんこ物語

学者だけどバカ

考古学者のS先生は、息子さんから頼まれて、子猫を飼うことになりました。
白黒の柄で、生後 6 か月の女の子。家じゅうを元気よく走り回って、ゴミをかぶったり、しょうゆ皿に足を突っ込んだり。

「すっかり汚れたから、お風呂に入れて洗ってあげよう」とS先生は、一緒にお風呂に入ったのだそうです。裸になって、子猫の体にお湯をかけたとたん、ギャギャギャーッとものすごい声を出して大暴れ、S先生は太ももが引っかき傷だらけになったそうです。

「自分と一緒に入ろうって考えたところがバカなんですよね」と奥さんに笑われていました。
(佐々木)