うちのネコは 8 歳になる男の子で、どこにでもいる白黒のやつで、名前をクーちゃんといいます。カミさんが腰を悪くして「痛い、痛い」というと飛んでいって心配するくせに、ぼくが真似して「痛い、痛い」と言っても知らんぷりしている。なまいきである。
こいつが迷惑なことに毎朝午前 3 時になるとぼくのベッドに乗ってきて、あごを左右にスリスリすること 10 回くらい。それから肩に手をかけて「抱っこー」というので抱いてなでてやると、テレビで観た温泉に浸かるサルみたいなうっとりした顔になって、それからようやく退散してくれる。ぼくはこいつに愛されてんだか、愛されてねんだか、わがんねー、というところです。
(潤)
