ネコ写真家の竹内康訓さんは、九州じゅうの海辺をまわって写真を撮っています。大分県の四浦半島の西泊という小さな漁村に行ったら、5 、6 軒ある家がみんなネコを飼っていた。そのネコたちは自分の家の船のエンジン音を聞きわけて、船が港に着くのを待っているのだそうです。
船が着いて、飼い主のオジサンが降りてくると、ネコたちが駆け寄って何かもらっている。
捕れたての魚を食べるって最高にしあわせなネコたちだなー、と思ったら、「いいや、この村のネコは魚に飽きておって、魚は食わん」とオジサンが言いました。「えーッ、何を食うんですか」と聞いたら「うちのネコはアンパンが好きじゃ」とお土産のアンパンの袋をふって見せたそうです。
オジサンが坂道をのぼって家に帰っていくとき、ネコ 3 匹が一緒についてのぼっていく姿を竹内さんは写真に撮っています。日本の漁村のほのぼのとした光景。ネコたちのお目当てが実はアンパンだということは写真ではわかりません。
(KIMI)
