ノラ猫のお母さんがうちのダンボールで 5 匹の子どもを生んだのですが、全員が白黒模様の八割れ猫でした。
そのうちの一匹が、のちの吉之助、吉っちゃんです。
吉っちゃんがまだ、ノラ猫の少年だった頃、雪の降る寒い夜にニャーニャー鳴く声がするから外に出てみたら、玄関の屋根の上にいて、降りられないと言って鳴いているのでした。
翌朝、植木屋さんにハシゴをかけてもらって、救出しようとしたら、なんと、ぱっと飛び降りたのです。
なんだーッ、自分で降りられるんなら降りたらいいじゃないか、このばか猫! というのが吉っちゃんとの付き合いのはじまりでした。
その後、ノラ猫一家は次々いなくなったのに、吉っちゃんだけは残って、フーテンの寅さんみたいに、外をうろうろしたり。家に入ってきたり、という生活がはじまりました。
大食いで、健康な猫なのですが、ときどき私に恥をかかせます。先日もケンカでケガをしたのでペット病院へ連れていったら、先生がバスケットを開けるなり「あっ」と言いました。
吉はバスケットの中に大きなウンコをしていたのです。
(猫野しょーこ)