#にゃんこ物語

フーテンの吉っちゃん①

ノラ猫のお母さんがうちのダンボールで 5 匹の子どもを生んだのですが、全員が白黒模様の八割れ猫でした。

そのうちの一匹が、のちの吉之助、吉っちゃんです。

吉っちゃんがまだ、ノラ猫の少年だった頃、雪の降る寒い夜にニャーニャー鳴く声がするから外に出てみたら、玄関の屋根の上にいて、降りられないと言って鳴いているのでした。

翌朝、植木屋さんにハシゴをかけてもらって、救出しようとしたら、なんと、ぱっと飛び降りたのです。

なんだーッ、自分で降りられるんなら降りたらいいじゃないか、このばか猫! というのが吉っちゃんとの付き合いのはじまりでした。

その後、ノラ猫一家は次々いなくなったのに、吉っちゃんだけは残って、フーテンの寅さんみたいに、外をうろうろしたり。家に入ってきたり、という生活がはじまりました。

大食いで、健康な猫なのですが、ときどき私に恥をかかせます。先日もケンカでケガをしたのでペット病院へ連れていったら、先生がバスケットを開けるなり「あっ」と言いました。

吉はバスケットの中に大きなウンコをしていたのです。

(猫野しょーこ)