平川さんは美人で腕のいい整体師です。家族はご主人と二人の息子。それに息子が拾ってきた黒猫がいます。
黒猫は 2 歳になるのに子猫のように小柄でカワイイから「この子、カワチイね」ということで、名前はチイちゃんと呼ばれることになりました。
冬のある日、夕ご飯を食べようとしたら、チイちゃんがいないのです。寒い夜に一家総出で探しまわること 2 時間。翌日も探し回りましたが、どこにもいません。
ところが三日目の夕方、チイちゃんはこそーっと帰ってきて、寝室にかくれていたのです。
家族中が大喜びで大安心。お刺身なんか食べさせて大歓迎したのでした。
ところが二、三日たつとポリポリ、ポリポリ、平川さんもご主人も息子さんたちも「かゆい、かゆい」と騒ぎはじめました。よく見るとベッドの上を小さな黒いものがぴょんぴょん飛び跳ねていました。
「あーっ、ノミだーっ」。
一家をあげて歓迎した猫のお土産にしては大変迷惑だった、と平川さんは言っています。
(KIMI)