#にゃんこ物語

できの悪い子

人間の世界ではよく、「できの悪い子ほど可愛い」というけれど、猫にもできの悪いのがいて、うちのミケ子が生んだポン助などは、誰が見てもできが悪いのです。

ポン助は今年二歳で、堂々たる大きな体。ついでに鼻もテングザルのように大鼻なので、顔にシマリがない。そして大きな体も、まったくの見かけ倒しで、自分よりはるかに小さいノラ猫たちにしょっちゅう追っかけられては、ガチガチ震えて逃げ帰ってくる。

さらに彼は自分の四分の一くらいしかない小さな体の妹猫にまでナメラれていて、妹より先にエサを食べようとすると、引っかかれてフギャと情けない声を出す。

先日、母親のミケ子がノラ猫に足を噛まれて負傷したので、知り合いの訪問獣医さんに来てもらいました。ミケ子の治療を終えたあと、ついでにポン助をつれてきて診てもらうと、獣医さんは「うーん」と首をひねって、「少し知恵遅れじゃないでしょうかね」。

はははは。いいよ、ポン助、と私は言いました。知恵が遅れていても、性格いいし、可愛いし、笑わせてくれるし。ほかの猫には内緒だけど、ポン助がいちばん好き、と。

(あさくの)