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わんこ物語

みんなに愛されたわんちゃんに関する悲喜こもごものエッセイをお届けします。

  • はずかしい思い出

    お祖父さんの代から続く肉屋さん金岡商店は、まちの誰もが知っているお店です。 店主の金岡さんが小学生の頃、ペスという茶色のオス犬を飼っていたのですが、この犬がサービス精神のかたまりで、お客さんに声をかけられると、ちぎれるほ...

    読み物 # わんこ物語

  • 特別なご招待

    小林さんは「犬好き」というより、「犬から好かれる人」と言った方があたっていると思います。 地方の国立大学の研究員で、三十代独身、イケメンではないが健康的。 その小林さんが夕方アパートに帰ってくると、女性、といっても茶色の...

    読み物 # わんこ物語

  • あやしい足跡

    営業マンの加藤さんは、田舎の支店から都会の本店に栄転して、うれしいんだけど困ったことがある、と言う。困ったことは、飼い犬のタローの散歩だった。 それまでは田舎道を散歩させていたのだけれど、都会に移り住んだら、周りはアスフ...

    読み物 # わんこ物語

  • ナッキー行方不明事件(下)

    ナッキーが来た夏から一年たって、あちこちで花火大会が開かれる季節になりました。 ナッキーは花火の音が大嫌い。花火が上がるたびにぶるぶる震えているので、台所の板の間に入れてドアを閉めていたのですが、ある花火の夜、いつのまに...

    読み物 # わんこ物語

  • ナッキー行方不明事件(上)

    うちの母が朝、家の裏の広い駐車場のお掃除をしていたとき、段ボールを見つけ、中に入っていた白い子犬を抱いて帰ってきました。 父がお尻をたしかめて「オスだから飼ってもいいだろう」と言いました。でも、あとでペット病院へつれて行...

    読み物 # わんこ物語

  • ハルの親孝行

    子どものいない仲村さんの家では、ゴールデンレトリーバーのハルちゃん(本名ハルカ メス三歳)が子どもみたいな存在です。 仲村さん夫婦は、一緒にアウトドアを楽しむ仲の良い二人なのですが、ときどき派手な口ゲンカをはじめます。 ...

    読み物 # わんこ物語

  • ジョン

    アメリカにジョン・F・ケネディという有名な大統領がいた頃、日本にはジョンという名前の犬がたくさんいました。ジョンは、たいてい雑種のオス犬でした。 友だちの森くんの家にも小学生のとき茶色の雑種のジョンがいて、森くんに尻尾を...

    読み物 # わんこ物語

  • マルのワンワン

    画家の寺田さん宅には、八歳になる一人息子の治郎くんと同じく八歳になるダックスフンドの雄犬のマルがいる。つまり治郎くんとマルは同い年なので、赤ちゃんのときからマルが治郎くんの面倒を見てきた。 寒い夜は添い寝して温め、泣けば...

    読み物 # わんこ物語

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(下)

    武田さんは会社の飲み会に参加してもジョッキ一杯つきあう程度で、家ではまったくお酒を飲みません。 それで、何かの行事でもらったワンカップの日本酒二、三本をもてあまし、「おまえ、飲んでみるか」とふざけてシベリアンハスキーのお...

    読み物 # わんこ物語

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(中)

    建築士の浅井さん夫妻は、子どもがいないこともあって、いつも家の中に二、三匹の犬がいないと淋しいという生活。大型犬のシベリアンハスキーも、もちろん居間で一緒に暮らしています。 9 月のお祭りの日。浅井さんの奥さんは前日から...

    読み物 # わんこ物語

  • 平成の、残念なシベリアンハスキー(上)

    平成の時代に一時、シベリアンハスキーが大人気になったことがあったでしょう? 新聞記者の坂本さんの家でも両親がシベリアンハスキーの赤ちゃんをペットショップで買ってきました。可愛い可愛いわんこちゃん。玄関から表の道まで降りる...

    読み物 # わんこ物語

  • 昭和の名犬アオメ

    わんこ物語の最初は、カッコ良かった昭和のシェパードのお話をしましょう。 昔の陸軍は軍用犬を大事にしていました。敵の居場所を教えたり、ご主人を助けて敵をやっつけたりと、戦地で大活躍した軍用犬はほとんどがシェパードだったんで...

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