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にゃんこ物語

みんなに愛された猫に関する悲喜こもごものエッセイをお届けします。

  • つきあう猫

    大学の図書館の課長をしている村上さんは、最近の猫ブームにちょっと懐疑的です。「みなさん子猫が可愛いというでしょう。見れば誰にでもわかる可愛さですよね。でも猫のほんとうの魅力は年取った猫なんですよ」とおっしゃるのです。 村...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 猫の知恵

    私たちが「町ねこ運動」をはじめてもう十年くらいになります。 だからうちの町では、避妊・去勢手術が済みましたよ、という耳にマークをつけた猫がふえているわけです。 それでも、解決できないのが、猫どおしの縄張り争いです。私の家...

    読み物 # にゃんこ物語

  • お泊りごっこ

    年金生活者のチズ子さんとお隣の奥さんは、ほぼ同じ年代の一人暮らしで、猫好きという点でも共通しています。 おまけにチズ子さんちのポチ太はしょっちゅうお隣に行って、奥さんが用意してくれたカゴの中で昼寝しているし、お隣の白猫ナ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 怪力なっちゃん

    私の家は、親の代から住んでいる古い一軒家です。 両親が亡くなり、メスの日本猫のなっちゃん(本名なっとう)と暮らしているのですが、なっちゃんは小さいころから驚くほどの力持ち。仲良しの外猫のお兄さんが庭からニャーと鳴くと、台...

    読み物 # にゃんこ物語

  • マンションの闘い

    五階建てのマンションの、最上階の五階で私と猫のクリは暮らしています。 ときどきノラの黒猫がやってきて、エサを食べたり、クリと遊んだりして帰っていきます。クリは去勢したオス猫ですが、その黒猫とは相性がよいらしく、仲良しなの...

    読み物 # にゃんこ物語

  • できの悪い子

    人間の世界ではよく、「できの悪い子ほど可愛い」というけれど、猫にもできの悪いのがいて、うちのミケ子が生んだポン助などは、誰が見てもできが悪いのです。 ポン助は今年二歳で、堂々たる大きな体。ついでに鼻もテングザルのように大...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 猫の四十九日

    浅野さんは新聞記者の間で「伝説の人」なのです。 若いころ、暴力団の動きを探っていて組員につかまり、倉庫に閉じ込められて脅された、そのとき浅野さんの度胸の良さに組長が感心して「あんた勿体ねぇなぁ。組に入らないか」と、ずいぶ...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 酒ぐせのいい猫

    作家の小郷おごうシズ子先生はお酒と猫が大好きな女性です。 いつも五、六匹の猫とともに暮らしていて、猫たちのことを書いた小品も人気なのです。 シズ子先生はめちゃくちゃお酒が強くて、ウワサによれば若い頃は日本酒のお燗をするの...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 出世する猫

    ある日、クロ猫の子ども、それも生まれて二、三か月の小さな子どもがうちの庭にあらわれたのです。大人の猫たちを押しのけてエサ箱の中に入ってエサを食べる、たくましい女の子でした。 動物病院で病気はないと診断されたので、友だちの...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 足入り肉じゃが

    厳しい書道の先生で知られている立川先生の家に、子猫がもらわれてきました。ソマリと黒猫の雑種でふかふかの毛糸玉みたいなトラコちゃん。娘さんがもらってきた猫なのに、その日から立川先生はトラコちゃんに夢中になって、晩酌のお刺身...

    読み物 # にゃんこ物語

  • 妻子をやしなう猫

    あるとき、シャム猫というのでしょうか、きれいな毛並みのハンサムな猫が庭にくるようになりました。 近所のうわさによると、某ホテルで仲居さんがこっそり飼っていたのだけれど、経営者に見つけられて、追い出されたのだそうです。で、...

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