おすすめのカテゴリ

文ちゃんのことば遊び

古今東西、今は忘れられたような面白い言葉に関するエッセイ!

  • 未完成こそ

    京都東山にある浄土宗総本山・知恩院ちおんいん。その本堂伽藍がらん・御影堂みえいどうの大きさ、完璧な構造と荘厳さは、息を呑むほどです。しかしこの屋根裏の垂木たるきの上には、なぜか一本の唐傘からかさが今も残されている、それも...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 謝礼金

    その頃スナック・バーという形式の店が流行り出したので、行きつけの喫茶店も夕方 5 時からは、タケちゃんというバーテンダーが入ってお酒と軽食を出すスナックとなりました。タケちゃんは四十がらみの女房持ちで、なかなか味わいのあ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • どどいつ

    どどいつ、といっても、今の方はたぶん知らないでしょうね。江戸時代後期に流行はやりだした三味線伴奏の俗曲のひとつで、「都々逸」と書きます。芸者、遊女など花柳界かりゅうかいを中心にめんめんと唄いつがれて、昭和三十年代まではラ...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 論語を読む

    今はどうか知りませんが、昔は高校の必須科目に漢文という授業がありました。それこそチンプンカンプンで手こずった覚えがあります。 その中には、「論語」という章があり、孔子という偉い人の言葉が書かれていました。たとえば、  ▽...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • セイロガン

    皆さんの家に常備されている薬箱を開けてみれば、隅っこから茶色い小瓶こびんのセイロガンが出てくるはずです。下痢・食あたりに一発で効くという、日本人が伝統的に頼りにしている薬です。 今は「正露丸」と書いてありますが、昔は「征...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • ジャンケン必勝法(下)

    ジャンケンのときの「最初はグー」という掛け声は、後あと出し、先さき出しのないよう、気をあわせるためのようで、昔はなかったけど、最近は皆こうするようになったのです。 やりとりを繰り返しているうちに、しだいに他の客も加わって...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • ジャンケン必勝法(上)

    友だちに、村田君という男がいます。生まれついてのバクチ好きで、競馬、競輪、麻雀、花札まで、勝負事しょうぶごととなると別人のようになります。 その村田君と二人きりで居酒屋で飲んだある晩、周りを見回し、小声で「金輪際こんりん...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 美人のランク

    きれいな人という基準が、最近では解らなくなっちゃった。「あの人、めっちゃきれいよ」というので TV を観たら、女性たちは誰もが、ただ若くて元気がいいとしか映らないのです。そんなショーワ人間は、若い頃、女も知らないくせに「...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 老いのいましめ

    のほほんと、能天気な日々を過ごしているのですが、ある日、「お前のことだよ」と刃物を突きつけられる思いをすることがあります。「老齢化と介護」。八十歳は当たり前、今や人生百歳時代到来と、長寿をいいことのように世間では言ってい...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 今どきの若者は

    時代とともに世相も新しく大きく変わっていく……ということは百も二百も承知しているつもりでいましたが、やはり昭和人間は、古い物差しでしか今どきの若者たちを計れないのかなぁと、つくづく思います。 とにかく会話や歌や考え方がま...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び

  • 三大珍味

    私たち庶民も、テレビなどのメディアも、とうとう「平和ボケ」の極みに達してしまったようです。どのチャンネルを回しても、大食い選手権だの、食べ歩きだのと、モノを食う番組であふれています。 だけど、みんな忘れてしまってるけど、...

    読み物 # 文ちゃんのことば遊び