
定年後に始めた水墨画で福島県シルバー美術展入賞
川股 浩さん(92 歳・富田町在住)
川股さんと水墨画の出会いは、先輩の展示会を観に行き勧められたことがきっかけでした。「定年後の趣味として、水墨画、俳句、オカリナなどいろいろやってきましたが、水墨画は硯の墨から醸し出す香りが心地よく、肩を張らずにできることが楽しくて続けてきました」。今年で 22 年目となり、現在までの作品は 200 点以上とのことです。「水墨画の制作のため、風景写真を撮りに出かけることも楽しみで、特に裏磐梯へはよく足を運びます」。旅行の際に撮った写真や思い出を基に描いており、墨の濃淡で風景を表現することが難しさでもあり、やりがいの1つとのことです。
水墨画の上達方法についてお聞きすると、「お手本を見て、その通りに描く『臨画』を繰り返しやることです。最初の 10 年は基本を学ぶことが大切ですね。また、先生からは『毎日墨を磨りなさい』という言葉を頂きました。この言葉は毎日描きなさいという意味ですね」。

今年開催された第 30 回福島県シルバー美術展「日本画の部」では福島県老人クラブ連合会長賞(最高齢者賞)を見事受賞しました。今回の「白壁」という作品は三春町の蔵を描いたもので、蔵の土壁が細かく表現されています。「なかなか納得する作品ができず、何枚も描きました。賞を頂いたときは、今までやってきたことが評価され、続けてきて良かったという気持ちでした」と川股さん。「水墨画の細かい作業や構図を考えること、風景や写真をよく観ることは、ボケ防止にも役立っています。今後は、1 日 1 枚を目標に楽しみながら描いていきたいです」と水墨画への想いを話していただきました。
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