JIA東北学生卒業設計 コンクール2023で最優秀賞

日本建築家協会(JIA)の東北学生卒業設計コンクール 2023 の最優秀賞に、日本大学工学部建築学科 4 年生の阿部佳穂さんの作品が選ばれました。

阿部さんは、宮城県南三陸町の出身。「震災が起きたのは私が 10 歳の時でした。その後町が復興していく姿を見るうちに、建物を作る建築に興味を持つようになりました」。いずれは故郷南三陸町で「まちづくり」に携わりたいと、中学生位から建築家を志すようになったそうです。

最優秀を受賞した阿部さんの作品は、「生業なりわいを醸す—海と海抜 460 メートル」がテーマ。南三陸町ではワイン造りが始まっており、ワインの海中熟成が行われていること等を手掛かりに、その六次化や水産漁業、林業と言った様々な生業をシンクロさせることで、新たな価値を生み出せる場を、海と山に一連の建築として設計したというもの。

使われていない漁港にワインの加工場や体験施設などを整備し、山には、ブドウ畑やワインの貯蔵庫、農業体験や宿泊ができる施設を作るアイデアを形にした模型はかなりの大作です。

「実は前期もJIAのコンクールに出品していて、その時は奨励賞だったので、これが 2 回目のチャレンジだったのですが、最優秀賞をいただけて、とても嬉しいです」と笑顔の阿部さん。

卒業後は宮城県の設計事務所に就職が決まっているそうで、「将来は、どんな形でもいいから、南三陸の建物の建築に携われるようになりたいです」。中学生の頃からの夢が大きな実を結ぶ日も近いでしょうね。

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