
2025 年度高校野球育成功労賞受賞
帆足 勉さん
20 年以上にわたり高校野球の育成と発展に貢献した指導者に対して、日本高等学校野球連盟と朝日新聞社から贈られる「高校野球育成功労賞」。2025 年度の同賞に、福島県からは、日和田町にお住いの帆足勉さんが選ばれました。
帆足さんは、小学校から野球を始め、中学・高校と熱心に野球に取り組みました。大学 2 年の時、母校の郡山工業高校が郡山西工と統合して創立した郡山北工の野球部が、1978 年の甲子園大会に初出場した際、高校時代お世話になった監督から、コーチとして同行してくれないかと依頼されたそうです。
「その大会で後輩たちが、初戦で優勝経験のある松山商業を破ったのを見て、また、当時の加藤仁一郎監督の姿に、自分も監督をやってみたいと思ったんです」。そこから教職を志すようになった帆足さん。
大学卒業後、二本松工業の実習助手を勤めながら教員免許を取得。会津や二本松で教諭として野球部の監督を務めました。
20 代、30 代の頃は、熱血でがむしゃらに選手を引っ張り、その後、40 代に入ると選手に考えさせる指導に変化していきました。
「一人ひとりの得意不得意や個性によって、戦術も変えていかないといけないんですよね」。
2014 年には県高野連の審判部長に就任。「指導者とはまた違った経験ができました」と帆足さん。「 22 年余り、公立高校の責任教師、監督をしてきましたが、私立と違って毎年能力のある選手が入ってくるわけではありません。それをいかに育てていくかというのがやりがいでもあったと思います」。 7 月 10 日、ヨークいわきスタジアムでの高校野球福島県大会の始球式が控える中、お話を伺いました。

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