
親と子に読書の 喜びを伝えて50周年
年々子どもの読書量が減っていく中、本を通し、親と子が互いに語りかける喜びの中で、人間らしく豊かに育っていくことを願って、昭和 48 年 6 月、郡山・子どもの本を広める会が発足しました。
2 月には、50 周年記念の講演会を開催。会にゆかりの深い絵本作家、かとーゆーこ氏と編集者の江原佳乃子氏を招き、「絵本で届けたい大切なこと〜子どもも大人も すべての人へ〜」をテーマに講演と対談が行われました。現在は、50 周年記念誌の発刊に向けての準備が進められているところです。
「5 月の例会では、50 周年の節目にあたり、会の今後の方向性について考える話し合いを持ちました」と、3 代目の会長を努める吉井美香さん。これまで、東日本大震災を乗り越え活動を継続し、コロナ禍では例会の休止を余儀なくされました。
「かつては、木曜日と土曜日の月 2 回例会を行っていましたが、現在は土曜日の月 1 回となっています」。例会では、会員がレポーターとなり、本の紹介を行います。取材に伺った際は、「かとーゆーこ氏江原佳乃子氏の絵本の世界を振り返る」をテーマに行われていました。一冊一冊の魅力、面白さ、作家の思いなどを詳細に、自分の言葉で生き生きと紹介するレポーターの方のお話に、思わず引き込まれてしまいます。
「時代の流れもあり、50 年を節目にどう活動していくべきか迷いもありましたが、この土曜例会の読書会を大切にしていこう、原点に戻ろうという思いが強くなっています」。吉井会長はじめ会員の皆さんも、「年を重ねて子どもの本を読むと、その楽しさをもう一度味わうことができます。本が好きな方、会に興味のある方がいたら、一緒に楽しみながら学んでいきましょう」と呼びかけます。
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