神社を通して地域に賑わいと活気を

延喜式内 隠津島神社
宮司 深津香奈枝さん

郡山市喜久田町、国道 49 号線に向かって立つ鳥居が目を引く延喜式内隠津島神社は、1300 年以上前に創建された由緒ある神社です。

長年宮司をつとめていた亡き母の後を継ぎ、宮司となった深津香奈枝(旧姓松木)さんは、宮司として 6 年目のお正月を迎えました。「母の勧めで神職の資格を取るための大学に行きましたが、自分としては東京に行ってみたいという気持ちでした」と香奈枝さん。しかし、2011 年の震災を機に、その気持ちが変化します。

「当時、帰ってきた時に誰も人がいなくて、どうなってしまうんだろうと思いましたが、秋祭りの時は子ども達も外に出てもいいよと言われていて、元気にうれしそうに走り回る姿を見て涙が出ました」。その時に、地域のために、子ども達のために自分も何かしたいと思い、神職に就くことを真剣にとらえるようになったそうです。
「そうは言っても、自分ができるかどうか自信がなく不安でした。でも、神社のファンの方や周囲の方が助けになってくれて心強かったです」。春・秋の例大祭や様々な行事などを通して、次第に、地域の方々にも溶け込めるようにりました。

「神社の存在をもっと知ってもらいたい」という思いから、Xやインスタグラムで情報を発信したり、昨年 9 月には、神社を会場に初めて泣き相撲が開催されたりと、新しいことにも挑戦している香奈枝さん。今年の 9 月も泣き相撲開催が決まったそう。「この地域に賑わいや活気を生むお手伝いができたら」と奮闘しています。
延喜式内隠津島神社の情報は、インスタグラムをご覧ください。

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