地域の和菓子文化を守りたいと、70 歳で職人に復帰
和菓子処 四郎治 徳庵
平田清喜さん
明治 32 年創業、清水台と荒池公園前に 2 店舗を構える、郡山市の老舗和菓子店、安積野菓子処「平田屋」の五代目として、「安積開拓おこわ」や「麩まんじゅう」などの人気商品を生み出してきた平田さん。自分が 27 歳でお店を任されたように、「若い者たちのやりたいことをさせてやりたい」と、2023 年に長女夫妻にのれんを譲り、一線を退くことに。
しかし、「他の仕事をやろうとも思ったけど、やっぱり自分にはまんじゅう作るしかないんだよな」と、菓子作りへの情熱が再燃。さらに、郡山市内の菓子店が次々と姿を消していく現状を目の当たりにし、何とかしたいという思いもあり、昨年 11 月、桑野 3 丁目に「和菓子処四郎治徳庵」をオープンしました。
ショーケースに並ぶのは、お団子、まんじゅう、大福などの朝生と呼ばれる、その日の朝に作り、その日に売り切るできたての生菓子が中心。それらを求めて、開店時からお客さんが次々と訪れます。奥の作業場で平田さんが黙々と菓子を作り、女性スタッフがてきぱきと接客していきます。「郡山には昔から、あんこやまんじゅうを食べる食文化がありました。その文化がなくならないようにしたいと思ったんです」。
また、「和菓子は〝わがこ〟と読むこともできますよね。我が子を育てるように、試行錯誤しながら、最終的にお客様に喜んでもらえるおいしい和菓子を作り続けていけたらと思っています」と、思いを語る平田さん。
「今、あんなこともやってみたい、こんなこともやってみたいって、頭の中がいっぱいなんです」と飛び切りの笑顔を見せてくれました。これからがますます楽しみですね。

平田清喜さん
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