音を育て、人を育てる。地域に根差す音楽家の眼差し

織田　陵平さん

看板製作や企画などのトータルプロデュースを手掛ける株式会社アドバーンス企画代表・織田さん。郡山市を拠点に企業や店舗のブランディングを支える一方で、トランペット奏者として楽都郡山の発展にも情熱を注いでいます。そんな織田さんがトランペットを始めるきっかけとなったのは高校時代のこと。

当時、バンドブームの真っ只中で周りの友人たちが次々に楽器を手にする姿に刺激を受け、日大東北高校吹奏楽部に入部しました。最初はサックス志望でしたが、顧問の先生や先輩の勧めで手にしたのがトランペットだったといいます。高校卒業後は、東邦音楽大学に進学しトランペットを専攻。オーケストラやビッグバンドでプロとしてステージで演奏をしました。大学を卒業した際、青山学院高等部ブラスバンド部から指揮者として外部指導の声掛けがあったそう。そこで指揮の技術を身につけるため、桐朋学園大学へ入学し、指揮科目を２年間履修しました。

現在は、郡山市のアマデウス室内管弦楽団の副代表を務めながら、市内の小中高の吹奏楽部の外部指導も行っています。当時の音楽仲間や、第一線で活動をする先輩や後輩の姿に励まされ感銘を受けた織田さんは、仕事と活動の両立などで今もなお自分自身への挑戦を続けているそう。「ここまで活動を続けてこられたのは、家族や先輩方などの支えがあったからこそです」と織田さん。

トランペットの魅力について伺うと織田さんは「輝かしい音色で、オーケストラをリードしつつ柱のように支えるところが魅力に感じますね」と語ります。たとえどんな短時間でも毎日欠かさずに楽器を手に取って練習に励んでいるそう。織田さんは「自分の音をよく聴いて、深みが出るように一音一音に心を込める丁寧な練習を心がけています」。また、今後について「音楽は心を豊かにしてくれるものなので、子どもたちに対してコンクールだけではない本当の素晴らしさを伝えたいです。これからも楽都郡山のまちづくりに協力していきたいです！」とお話ししていただきました。