田舎だって音楽とともに生きられる

#GAKUTO GROOVE

今回は泉崎村在住ながら郡山のライブハウスを中心に県内で幅広く活動する村民こだまさんをご紹介します。泉崎村に生まれ育ち、幼いころからピアノに勤しんだこだまさんは、高校でのバンド活動を経て、都内の音楽専門学校へ進学。在学中に発生した東日本大震災の翌年に大きな被害を被った故郷への思いから帰郷したそうです。

ですが、学生時代のバンドメンバーや仲間はみな「仕事が忙しくて」「子育てでそれどころじゃない」と、大人になり社会に出ても音楽を続けている人はいなかったといいます。

なんとか地方でも音楽を続ける生き方はないかと悩んでいたこだまさんは、ペットショップに勤めながら郡山市のライブハウス「PEAK ACTION」に通い「見る側」として音楽を楽しんでいたそうです。そしてステージの下から観客として数年を過ごした後、知り合いのミュージシャンのライブにゲストで出演。それをきっかけに一人でピアノとギターの弾き語りをはじめ、地道にファンと仲間を増やしてきました。

あがり症で本来は人前に立つのがあまり得意ではないこだまさん。ですが、その苦手に立ち向かうガッツも持ち合わせています。「やってみてヘコんでの繰り返しです」という彼女ですが、そんな姿を見た人に少しでも勇気を与えられたら、という思いでステージに立っています。

遠く離れて思った故郷のこと、大切な家族、大好きなお婆ちゃんなど身近なテーマから作られた彼女の曲はのどかな暮らしの中から生まれたもの。

今年はテレビユー福島の「ふくしま Show」泉崎村特集への出演など、地元テレビ・ラジオへの露出も増えたことで、県内の夏フェスで大忙しです。「川内村ボン・ダンス」など、主催イベントを含めその舞台は牧場、温泉街、盆踊り会場とわが町、わが村の一角。都会じゃなくても音楽とともに楽しく生きているこだまさんにぜひ会いに行ってみてください。

村民こだまさんの出演イベントの詳細は Twitter、Instagram からチェックできます。

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