泥臭くても、踏み出した一歩に意味がある。

#GAKUTO GROOVE

普段は配達業に携わりながらシンガーソングライターとして音楽活動を続けるフォアボール石井さんは、郡山市在住の 31 歳。その活動名の由来を聞くと、「泥臭くても、まずは一歩を踏み出す」という気持ちが込められているそうです。

そんな石井さんと音楽との最初の出会いは、中学 2 年生のころ。親しい友人に誘われて組んだバンドでドラムを担当したことが、石井さんの音楽人生の始まりでした。「周りの仲間と演奏すること自体が、とにかくとても楽しかったです。またその中で、ドラムだけではなくアコースティックギターも始めました」と石井さん。

初ライブの思い出も伺いました。「初めてライブハウスのステージに立ったのは、高校 2 年生の時でした。当時から、後ろでドラムを叩きながら〝ボーカルとしていつか前に出て歌いたい〟と強く思っていました。ともに活動してきた仲間たちが就職や進学することを理由に音楽を離れていく中、ただひとりでひたむきにギターや歌と向き合いました」それ以来、郡山市内のライブハウスを主な拠点に、オリジナルのバラード曲を歌う弾き語りやドラマーとしてのバンド活動まで、幅広くライブを展開しています。ライブのセットリストに関しては、その時の気分や編成によって柔軟に変えるとのこと。

曲作りについて「自ら曲を作ろうと決めて作ることはほとんどありません。メロディも歌詞も、不意に〝降りてくる〟という感覚があります。私生活ではあまり音楽を聴かないですね。作曲をする中で無意識に誰かの真似をしてしまうようなことは嫌なので」とのこと。スマートフォンのボイスメモにアイデアを残し、あとから思い出せたものだけを形にしていく。そんな独自の作曲スタイルが、石井さんの音楽づくりにはありました。

今後の目標について「この先活動をしていく中で、自分の中に秘められたスタンスは曲げないようにしたいです。観に来てくれた誰かにとって、〝替えの利かない唯一無二の存在〟になれたら、それが一番うれしいですね」と、熱い思いを語っていただきました。

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