テレビの裏方さんがライブでは主役に!

#GAKUTO GROOVE

今回は 32 歳のシンガーソングライター黒沢アキトさんをご紹介します。郡山で生まれ育った黒沢さんは、アコースティックギター弾き語りのソロアーティストとして、今年も数々の音楽イベントに出演しています。本業は地元テレビ局の技術スタッフで、ロケ現場やスタジオでマイクを持ち、カメラに映ることのない裏方の仕事をしています。一方、ミュージシャンとしてはライブハウスでの活動を中心に、10年以上勢力的にライブを行ってきました。豊かな声量とストーリー性のある楽曲はイベント主催者や音楽関係者からの評価も高く、代表曲「カゲロウ」のようなロックテイストのアップテンポな曲から、バラードまで幅広いレパートリーを歌いこなします。

音楽好きのお姉さんの影響もあり、子どものころから邦楽洋楽問わず、様々な楽曲に触れていた黒沢さんですが、曲を作って人前で歌うことについては「高校生まではぼんやりとやってみたいと思っていた程度だった」と言います。本格的に音楽理論を学んだのは、音楽・音響の専門学校に入学してからと、ミュージシャンとしては比較的遅めのスタートでした。「影響を受けたアーティストは、子どもの頃テレビで見ていた歌手やバンド全てで、特にこの人というのはないんです」という彼の曲には、幼少期に触れた「自分の好きなもの」が詰め込まれています。マンガや映画からインスピレーションを受けて、その登場人物の気持ちになって作る詩は特徴的で、全て実体験ではなく想像から生まれたものだと言います。

コロナ禍でライブイベントの本数が極端に減ったここ数年ですが、久しぶりのライブに変わらず来てくれる方と接して「期間が空いても自分の歌を聞いてくれる人がいる限り続けていこう」と改めて決心したそうです。ミュージシャンとテレビの裏方の二刀流を自分のペースでずっと続けていきたいと語る黒沢さん。「郡山から出たいと思ったことは一度もない」との言葉通り、今後も地元の人のために歌っていくことでしょう。

出演イベントやスケジュールはTwitterをチェックしてみてください。(@ak1212_rarara)

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