Mini Memo ふくしま図鑑
今回は、石井電算株式会社代表取締役である石井祐一さんと常務取締役の石井久美子さんにお話を伺いました。
製作には今年の春頃から取り組み始めたそうです。素材には、猪苗代湖に生えるヨシが含まれています。ヨシは湖の環境を浄化する一方、枯れて放置すると再び有害物質が流れ出てしまいます。ボランティアの方が刈り取り作業を行ってきたものの、その後の処理が課題とされ、何かに利用できないかと考えていたのが今回の商品開発のきっかけでした。紙の売り上げの一部は「湖未来基金」に寄付され、猪苗代湖の環境保全に役立つこの仕組みも、とても大きな魅力ですね。
メモ紙のデザインには、郡山の特産品である鯉とクリームボックスのイラストのほかに、喜多方市の伝統である「会津型」が取り入れられました。これは着物を染めるときの型紙として江戸末期から昭和初期にかけて使われ、種類はなんと数千種類。素朴な模様が、紙の柔らかい風合いとよく馴染んでいます。
苦労した点は表現の部分。郡山のものから始めようと決めたものの、名産品やモチーフを選ぶ段階で悩んだそうです。デザイナーと相談を重ね、三人四脚で丁寧に絵柄を決めました。
特にこだわった点は「紙の良さを生かせるデザインや実用性、自分用でもお土産としても手に取りやすい 3 冊セット販売という部分です」と石井久美子さん。
今後について石井祐一さんは「県内の名産品を使ってシリーズとして作り続けたいです。福島のお土産として手に取ってもらえたら嬉しいですね」と語っていただきました。
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