
10月25日(土)に、こおりやま文学の森資料館 開館25周年記念の文学講演会に行ってきました。
講師は、第172回芥川賞を受賞した作家の鈴木結生さん。「小説が生まれるまで」という演題でお話をされました。子ども時代を郡山で過ごしたという鈴木さんには、郡山に住む人間としては、勝手に親近感を抱いてしまいますが、おそらく同じように感じている方がたくさん参加されていたのではないかと思います。講演後の質疑応答がとても活発だったり、サイン会の長蛇の列を見て、確信できました。
「何かを創ることが好き」で、小学1年生の頃にはすでに創作活動を行っていたという少年時代のエピソードや、登場人物の名前を考えるのが楽しみという、創作へのこだわりを聞かせていただいたり、あっという間の90分でした。
写真は、芥川賞受賞作の「ゲーテはすべてを言った」と、受賞後第1作の「携帯遺産」。純文学が苦手な自分でも、楽しく読めました。どちらも登場人物の名前が特徴的で(音は普通でも、漢字の使い方が独特)、どうしてなのか、今回の講演を聞いて腑に落ちました。
機会があれば、ぜひ読んでみてください。