フレンチブルドッグの小豆君は今年 2 歳になりました。
小豆君の飼い主は美人で気の強い女性です。たぶん腕っぷしも強いと思います。なにしろ彼女は陸上自衛隊の隊長さんなのですから。
隊長として赴任していくことになったとき、赴任先でわんこは飼えないからと、小豆君は実家のお父さんお母さんに預けられました。出かける前に「しっかり面倒見てね。小豆は私のいのちだから」と隊長はおっしゃったのでした。
お父さんお母さんは「何だよ、えらそうに」と言っていましたが、その日から小豆君を大切に飼いはじめたのでした。小豆君は新しい環境にもすぐに慣れて、元気いっぱい。車に設置した犬用のカゴに入れると、じっと座っていなくて必ず立ち上がって窓の外を見るのです。
さて、フィラリアの予防接種の日、小豆君を犬用のカゴに入れて車で出発したのですが、途中、急ブレーキをかけたら、カゴの中で立っていた小豆君がカゴからすぽーんと抜けて、床にドッシーン!
そのとたんお父さんが「小豆ッ、大丈夫か。隊長に言うなよッ」。
お母さんは横であはははと笑いころげていたそうです。
(KIMI)