うちの母が朝、家の裏の広い駐車場のお掃除をしていたとき、段ボールを見つけ、中に入っていた白い子犬を抱いて帰ってきました。
父がお尻をたしかめて「オスだから飼ってもいいだろう」と言いました。でも、あとでペット病院へつれて行ったら「メスのわんちゃんですね」って。父はどこを見ていたのでしょうか。
その白い犬は、夏に来たのでナッキーと名付けました。
庭に放し飼いしていたナッキーは、門扉のところまで行けるので、近所の小学校の子どもたちが門扉のところに集まっていつもワイワイ言っていました。そのうち、ふと気づくとナッキーがいなくなっていたのです。母が下校時に子どもたちに聞き込みをすると、○○君が持って帰ったという情報でした。
さっそく小学校へ行き、教頭先生に相談すると、あしたの朝、クラスの朝礼で呼びかけましょう、ということになったのです。
♪ピンポンパーン 近所のOさんの家の白い子犬を持って帰った人はいませんか?
その日のうちにナッキーは自転車の買い物かごに入れられて、帰ってきました。その子のお母さんからの、ごめんなさいのお菓子とともに。
これがナッキー行方不明事件の第 1 回めでした。
(カオルコ)