#わんこ物語

コハルの反省

うちの隣は一人暮らしの老婦人の家で、コハルという名前の柴犬を飼っています。

コハルは女の子なのに上下関係にうるさく、散歩をしていても自分より大きい犬がくるとコロンとお腹を出して「負けました」をやるし、自分より小さい犬にはマウンティングしたりするのです。

ある日、コハルは公園で会ったトイプードルにマウンティングしてしまいました。するとトイプードルの飼い主が金切り声をあげて叫んだのです。「なにするのッ。ケガするじゃないッ。血が出たわ、血が出たわ」。

コハルをつれた老婦人がいくら謝っても聞かずに、その女性は警察に電話をし、やってきた警察官が「血なんか出てませんよ」と言っても騒ぎつづけ、とうとう隣の家の現場検証ということに。

ふだんは知らない人が入ってきたら力いっぱい吠えるコハルの声が聞こえないので、のぞきに行ったら、コハルは庭の隅っこで小さくなってうなだれていました。

叱られた子どもみたいで、おかしいやら可愛いやら、でした。騒ぎはその後、無事おさまりました。

(ユリさん)