ゴールデンレトリバーのアロハちゃんは、5 歳の女の子です。
去年まではひどいブリーダーに飼われていて、何度も何度も子どもを生まされたあげく保護犬に出されたのでした。
ある譲渡会で、毛が抜けてしまったゴールデンレトリバーを見つけた加藤さんはすぐに引き取りました。長年保護活動をしてきたので、その子がどんなに過酷な状態で飼われていたかが分かったからでした。
加藤さんの家にきて、アロハという明るい名前を付けられ、毛もきれいに生えそろい、レトリバー本来の人懐っこい性格も出てきたアロハちゃんは、やがてご近所の人気者になりました。おやつをあげると「え?もらっていいの?」と感激し、大喜びで食べるのが可愛いのです。人にやさしくされるたびに「もう、夢のようです」と言っている感じで、それを見る人間たちの心も癒されてしまいます。アロハちゃん、ほんとうによかったね。
(ご近所のさとう)