#わんこ物語

さすがサバイバル犬

三年前、愛犬のレトリーバーを亡くして、キョウコさんはペットロス症候群になっていました。

悲しくて悲しくて落ち込むばっかり。そんなキョウコさんに隣の県で保護犬の世話をしている娘さんから電話がかかってきました。
山の中でイノシシのワナにかかっていたメス犬を保護したけど、その犬が九匹の子犬を産んだからお母さん一匹育ててよ、と。

そんなことでキョウコさんの家にやってきた白い小犬の男の子はポッキーと名づけられました。

ポッキーはとにかく元気でなんでも食べます。ドッグフードは食べた上で、味噌汁の出しにしたイリコはもちろん、キョウコさんとご主人が家庭菜園で作っているキャベツ、トマト、大根、白菜などの野菜もばりばり食べてしまいます。だからキョウコさんはポッキーが台所に入らないよう、用心深くドアを閉めているのです。

でもある日、ゴーヤと豚肉を炒めてフライパンのままレンジにおいていたら、どこから入ったのかポッキーが見事に食べあげていました。

「その日、私たち夫婦はふりかけでごはんを食べました」と言いながら、なぜかキョウコさんは嬉しそうなんです。

(さくら)