老いのいましめ

のほほんと、能天気な日々を過ごしているのですが、ある日、「お前のことだよ」と刃物を突きつけられる思いをすることがあります。「老齢化と介護」。八十歳は当たり前、今や人生百歳時代到来と、長寿をいいことのように世間では言っていますが、「寝たきり百歳」じゃしようがないよね。介護施設や年金、社会保障なんかも、しらべておかなくちゃ。

人間の老化は定めですから、体力・気力の衰えがはじまったら、次にくるボケに向けて本人の自覚こそが一番大事なことです。
江戸中期の武士で俳人の横井也有やゆうという人が、老人への教訓として狂歌を残しています。

 〇手はふるう 足はふらつく 歯は抜ける
 耳は聞こえず 目はうとうなる

 〇くどうなる 気短かになる 愚痴になる
 思いつくこと皆古うなる

そして、やがては

  〇聞きたがる 死にともながる(死にとうないと言う) 淋しがる
 出しゃばりたがる 世話やきたがる

このように、老いたる身をわきまえ、自らを厳しくたしなめて生きるのが一番と教えていますよ。