きれいな人という基準が、最近では解らなくなっちゃった。「あの人、めっちゃきれいよ」というので TV を観たら、女性たちは誰もが、ただ若くて元気がいいとしか映らないのです。そんなショーワ人間は、若い頃、女も知らないくせに「美人のランク」というのを勝手に決めて楽しんでいました。
今、この時代にそんなこと言いだすとセクハラだと当然、非難されそうですが、青年の女性への興味しんしん、憧れのようなもの、と思って下さい。
で、そのランクとは、①佳人 ②麗人 ③べっぴん ④シャン ⑤ブス ⑥オカメ ⑦ヒョットコ ⑧ ~ ⑩は、ヒュー、トン、パー となります。
① ~ ③は、街の中ではめったに見られません。昭和二十~三十年代の映画スター(銀幕の美女)にしか当てはまらない別格です。④シャンというのは、今風に元気ハツラツとしてきれいな人で、町内に一人や二人はいるでしょう。⑥ ~ ⑩はお話にならない。言葉がないということですが、問題は ⑤ブスです。あとちょっとで美人になりそこなった人で、化粧一つでガラリ美人に変わります。男が酔っ払って「うるせぇ、このブス」と女房に言うと、そんなブスを女房にしたのはどこの誰よ!と言い返されるのが落語の種です。笑いの底には愛情がこもっています。バカな男にブスなんて言われても、平気で、あとちょっとで美人だよッと言い返してやればいいのです。