社会の窓

いつも行っている「かかりつけ医」のクリニックで、診察室のイスに座ったら、先生が笑いながら「風邪引きますよ」と、私のズボンの前を指さしました。
見るとズボンのファスナーが開いていたので、これは失礼と閉めながら、ふうん、今は「風邪引きますよ」なんて言うんだ、昔は「社会の窓が開いてますよ」と言ったものなのに…と思いました。

「社会の窓が開いてますよ」と言われたら、男性はあわててズボンのファスナーを閉めたものでした。ところで「社会の窓」なんて、誰が言いはじめたのかしら。興味を持って調べたら、なんと昭和 23 年、日本が戦争に負けて占領国になっていた時代に生まれたというのです。

その頃はテレビなんかありませんから、日本中の人々がラジオを聴いていました。その NHK ラジオに『インフォメーションアワー 社会の窓』という番組があり、社会のいろんな問題の内側を探っていたらしいのです。内側が見える…ということで社会の窓だったわけですね。あははは。

「社会の窓」と、ひねった言い方をしたのが昭和。
「風邪引きますよー」で軽く笑いを取るのが令和、というところでしょうか。