どどいつ、といっても、今の方はたぶん知らないでしょうね。江戸時代後期に流行りだした三味線伴奏の俗曲のひとつで、「都々逸」と書きます。芸者、遊女など花柳界を中心にめんめんと唄いつがれて、昭和三十年代まではラジオから柳家三亀松、玉川スミなど芸人の粋な声が流れていました。
主に男女間の情緒を、七・七・七・五調のシャレた文句にまとめたもので、ビデオやテープの音声で聴かないと、色気や切なさが伝わらないと思いますが、いくつか並べてみましょう。
▽夢に見るよじゃ惚れよがうすい
真に惚れたら眠られぬ
▽ちょいと見たとこ させそなようで
開いてさせない 破れ傘
▽こうしてこうすりゃ こうなるものと
知りつつ こうしてこうなった
この句の続きを「折り込みどどいつ」で、お題は郡山。
▽こおなる二人はりんね(輪廻)の定め
やがて苦労が 待っている