歴史文学散歩 : 歴史文学散歩:2012年11月
投稿日時: 2012-11-05 10:43:50

<文学歴史散歩>
■中條邸跡記念碑  郡山市開成3丁目(開成緑地)

●開成山公園の近く、国道45号線沿いの開成郵便局の東方200mの場所に約500坪の緑地があります。ここは昭和41年まで安積開拓の父、中條政恒の屋敷があった場所でした。
●中條恒政は米沢藩士でしたが、福島県の役人になり不毛の地と呼ばれたこの地の開拓の先頭に立ち、明治9年には開拓村―桑野村が誕生しました。その後政府事業による、安積疎水と安積原野の開拓が進められ、全国の旧士族が移住してくることになります。
中條恒政の安積開拓の情熱は郡山のみならず、東北開発の最初の起爆剤になったのです。
●碑文には『安積開拓の父、中條政恒は晩年をこの地に終えた。政恒の孫、宮本百合子はその作品「貧しき人々の群」「播州平野」の舞台をこの地に採った。』とあります。
安積開拓の指導者中條恒政の顕彰と共に、この地が優れた文学の素材となったことを後世に伝えようという意図を感じる碑文です。
●さらに『昭和41年4月、有志相寄りこの碑を建てた。』とありますから、屋敷を取り壊す際に建てられた碑だと思われます。


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