歴史文学散歩 : 歴史文学散歩:2012年8月
投稿日時: 2012-07-25 14:31:33

■小林久敬(こばやしひさたか)句碑  郡山市荒池愛宕神社境内

●小林久敬は1821年須賀川で生まれました。天保の大飢饉を経験し、安積疎水の必要性を明治政府に強く訴えましたが、聞き入れられずに孤軍奮闘、全財産をつぎ込んで測量をおこなうなど用水路づくりに打ち込みました。
●実際には、明治政府がおこなった沼上峠の工事で安積疎水は完成しますが、その陰には猪苗代湖の水で安積平野を潤したいという、小林久敬の30年を超える情熱があったのです。
●無一文になった小林が、あばら家を建ててひっそりと暮らした荒池の近く愛宕神社境内に句碑が建っています。
●晩年、小林久敬は如法寺住職鈴木信教を唯一の友とし、彼に看取られて明治25年に生涯を閉じましたが、それは奇しくも第2安積疎水が完成した年でした。
碑文は「あらたのし田毎にうつる月のかげ」です。小林が長年夢に見た安積平野の田園風景が実現したのです。


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