歴史文学散歩 : 歴史文学散歩:2012年6月
投稿日時: 2012-06-18 09:11:03

■高山樗牛文学碑 安積高校敷地内

●県立安積高等学校の前身は、福島市に明治17年福島県福島中学校として開校しました。校舎が郡山市に移転したのは明治22年ですが、福島市時代の開校1期生に高山樗牛(本名 林次郎)がいます。
●東大在学中に発表した「滝口入道」が読売新聞懸賞小説で入選して話題になり、その浪漫的美文調の文章が明治期の青年に広く読まれました。
●東大卒業後は、雑誌「太陽」を編集して評論活動等で活躍をしますが、日本主義、ニーチェ主義、日蓮主義と短い人生の中での思想遍歴は、日本近代化の思想の悲劇を象徴しているといわれ、文学者としては現在評価の分かれるところです。
●高山は、山形県鶴岡市の生まれですが、養父が福島県庁に勤務、それに伴い福島市に住み福島中学に学びました。明治19年には父の東京転勤で退学をしましたが、安積高校では樗牛が学んだことを誇りに、成績優秀者に贈る「樗牛賞」を設けています。
●高校敷地内に高山樗牛の文学碑があります。碑文は「人生は価値なり」。
樗牛の名言「己の立てるところを深く掘れ。そこには必ず泉あらん。」を思い出します。
●この碑は、安積高校創立100周年にちなみ、「安積を語る会」という有志によって建てられました。


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